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「マジすか学園2.5」第2話

第2話「今ここで」

「難矢手高校……なるほどなあ」

ヲタに渡された果たし状を呼んだラッパッパ副部長の『おたべ』は、ふうん、と頷いた。
慌てて部室に飛び込んできたチームホルモンの騒ぎを聞いて、ラッパッパは集合していた。

「矢場久根との戦争が終わったばっかりやのにまた」

内部抗争、そして矢場久根との戦い。
それが収束し、ようやく学校が落ち着いてきた矢先。
おたべはため息をついた。

「放っておいてもいいんじゃねえのか、そんなの」

シャキン、と収納型のくしが光る。
長ランに見事に決まったリーゼントを整えているのは、『学ラン』。
ラッパッパ四天王の一人だ。

「あれあれ、また面白いことになったみたいですね」
「準備は出来てますぜ」

一人は扇子を、もう一人は小鼓を持って現れた着物を着た2人組。
2人で1セットのラッパッパ四天王、『歌舞伎シスターズ』である。

「最近出番少ないからね。これを機に尺稼げるかも」

茶髪のストレートに赤い特攻服でペラペラと口数の多い少女。
元生徒会長からヤンキーに転向した経歴を持つラッパッパ四天王、『尺』。

学ランと歌舞伎シスターズは、1年前、前田と共に旧ラッパッパと戦った。
その中でも特に死闘となった3人目の旧四天王。
彼女はまだマジ女に残っている。

「ふふっ……。ナン女……知ってるよ」

不気味に笑いながら登場したのは、『ゲキカラ』。
彼女は旧ラッパッパ四天王であり、前田が最も苦戦した相手である。
学年は現3年生の一つ上だったが、留年し、まだ3年生として四天王に席に座っている。

「なんやゲキカラ、知ってるんか?」
「うん……前のラッパッパの奴らは皆……シブヤも」

ゲキカラが爪を噛む。
そして、旧ラッパッパが知る、マジ女とナン女の因縁を語り始めた。
同じころ、矢場久根高校総長の手にも同様の紙が握られていた。

「ナン女か……面倒なことになったな」
「シブヤさん、知ってるんですか?」

イスに踏ん反りがいり、ネイルを塗らせているのは、矢場久根の総長シブヤ。
そして、そのネイルを塗っているのは、シブヤ直属の舎弟、『ダンス』。

「ああ。2年前……マジ女に大勢連れて乗り込んできた」
「で、どうなったんですか?」
「返り討ちにした」

シブヤがまだマジ女のラッパッパにいた2年前。
ナン女は一度、マジ女に乗り込みを仕掛けていた。
そして、ラッパッパの前部長、『大島優子』率いるラッパッパに返り討ちにされていた。

「県外からわざわざ来るのに、うちだけってことはねえだろうな。おそらくこの果たし状は他の学校にも……マジ女にも言ってるはずだ」
「え、つまりそれって……」
「戦争だな……マジ女とやったときよりも、もっと大規模な」

ダンスは息を呑んだ。
半年前の矢場久根対マジ女の戦争ですら、ここら一帯の学校を巻き込んだ戦いだった。
それが今度は、県外。
県外からの侵略者との戦いになる。
どうなってしまうのか、ダンスには想像もつかなかった。


それから翌日のことだった。
道いっぱいに広がって、4人の少女は歩く。

「つってもよー、昨日の手紙はただの宣戦布告だろ? 場所も時間もなんも指定してねえ」

矢場久根の2年生、カムバックが、まゆげ、3色、まりやぎの3人に言った。
1人で乗り込んでくるという派手なことをやっておきながら、中途半端な果たし状。

「だよなー。やるならやるでビシッと決戦日時を書いとけっての」
「ただのビビりなんじゃねえのー?」
「いつどこでやるか分かんないですよーってことだったりしてな」

ははは、と4人は笑った。
県外の知らない学校と言うこともあり、全く実感が湧かない。
しかし、その笑い声は曲がり角に差し掛かった時、消えた。
突然一人の矢場久根生徒が倒れ込んできたからだ。
その体は傷だらけだった。

「お前、どうした!? 誰にやられた!?」

すぐに4人が駆け寄ると、倒れた少女は息も絶え絶えに行った。

「ナン女が……逃げろ」

ナン女、という言葉に4人は顔を見合わせた。
昨日の今日だ。
まさかあり得ない、早すぎる。

「そういうことやで。いつどこでやるかは指定してへん。今ここでだとしてもな」

曲がり角から虎柄の制服の集団が現れた。
どこの高校かは言うまでも無かった。
特にその中の1人は、4人とも見覚えがあった。

「てめえは……山田!」
「ナナ、や。ちゃんと覚えてや」

マジ女に宣戦布告を伝える手紙を持って現れたナナは、矢場久根にも足を運んでいた。
そのナナが、今度は仲間を引き連れ、攻めてきた。
間違いなく、昨日の今日で。
集団はパッと見、10人を超えている。
ジリジリと歩み寄って4人を囲む。
数が倍、違う。

「卑怯だぞ!」
「矢場久根さんに言われたないわ」
「くっそ……この野郎が!」

カムバックが殴りかかる。
ナナはそれを容易く受け止め、殴り返す。
地面に転がった相手を見下ろして、ナナは笑った。

「ま、タイマンでも負けへんけどな」

同時に周りの取り巻きも襲い掛かった。
多人数で囲む戦法は自分たちの得意分野だったはずであるのに、今回は逆に相手に囲まれている。
4人に勝ち目は無かった。

「調子に乗んじゃねえぞ……こっちにはシブヤさんいんだぞ」

ボロボロにされながら、カムバックはナナを睨みつけた。
シブヤの強さは県内トップクラス。
今では矢場久根の立派な総長。

「シブヤ? ああ、矢場久根の頭か。知っとるで。せやからこっちも本丸の方は人員割いてるで」
「なんだと……」

本丸、つまり矢場久根校舎の方にすでにナン女が向かっている。
ナナ達は周りの雑魚狩り。

「まさかうち一人だけやと思うたか? 無理や。今日中に終わらす予定やねんから」
「今日中……?」
「せや。今日で矢場久根落とす。もちろんシブヤも」

完全に舐めていた。
あの手紙の時点でもっと気を引き締めるべきだったのだ。
時間場所を指定して最終決戦、ではない。
相手は今日、たった今、最終決戦のつもりで攻めてきているのだ。

「もうあんたは寝とき」

4人にトドメの一撃を喰らわすと、ナナ達は去っていった。
すでに他の矢場久根の生徒もやられていた。
そして学校には、大勢のナン女の生徒が攻め込んできていた。

続く
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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どうも、ウロマムです。
AKB48さんの小説を書いてます。

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