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「スラムダンクはできないけれど」第49話

第49話「最強のスタメン」

「まさかの地区予選敗北に弱体化の声も上がったが、1回戦はダブルスコアの圧倒的強さを見せつけた渡廊高校……しかし2回戦の相手は」
「日本代表2人を擁する最強王者帝桜高校……出てきましたね」

この試合に注目するのは2人のような新聞記者だけではない。
これから試合が控える選手、すでに敗れた選手、会場の全員が王者の初戦、スターティングメンバーに注目する。
集団の中からユニフォーム姿になる5人。
その先頭を切るのは背番号4番、5番。

「初戦から出てきたか……大島、前田」
「渡廊相手に温存されたらたまったもんじゃないっしょ」

メモを構える秋元を左端に、都立十桜高校バスケ部全員がズラリと並んで試合を見守る。
相手は予選でギリギリの試合を強いられた渡廊高校ともあれば、どちらが勝ってもこの試合は両校の実力を測る大きな結果になる。
当たるのは次を勝ってからの4回戦になるが、データを採らないわけにはいかない。
高柳はビデオカメラを構えている。

「カメラ頼んだぞ、高柳」
「ちゅりカメラでばっちり撮ります」

帝桜、渡廊のスターティングメンバー5人が揃う。
渡廊の5人には、珠理奈達との試合と同じように、渡辺がいない。

「渡廊も作戦は崩さずか」

第1ピリオドまで相手を研究する。
その特徴的な戦術は、相手が帝桜でも変えなかった。
両チームが礼をして試合が始まろうとする中、指原が人差し指をコートに向ける。

「あの6番って、確か秋元さんと宮澤さんと同じ中学だった……」
「有華だ。シュートがとにかく上手い。中学の時はうちらが中で引き付けて、有華が決めるってのが基本だった。……梅ちゃんは?」
「ベンチだよ……まあポジション争う相手が大島優子だからなあ。選手層厚いなんてもんじゃないぞ」
「あの3人をどうやって止めるかになりそうっすね」

4番、5番、6番の中心選手と思える3人を確認しつつ、試合はティップオフに入る。
センターサークルには、渡廊は小森が、帝桜は背番号『13』をつけた選手が立った。
その選手を見た瞬間、珠理奈と高柳の表情は曇った。

「指原さん……3人なんてもんじゃないですよ」

歓声の中、ボールが舞い上がる。
次の瞬間、それを制したのは、帝桜だった。

「高い……! まるで篠田みたいだ」

身長で上を行く小森に競り勝つほどのジャンプ力。
長く伸びた手足にショートカットの髪型。
それは先ほど試合をしたばかりの篠田麻里子を彷彿とさせた。

「光宗薫……私達が全国で負けた相手です。しかももう1人は……」

ボールは大島優子が落ち着いた様子でキープする。
速攻を警戒し、戻りが早かった渡廊がマンツーマンで構える。

「んじゃ……まずは1本」

大島がボールキープから突然ドライブを仕掛けた。
ノーフェイクでマークの多田を抜き去る。
その速さは高校生の中ではずば抜けているが、プレーを予測していた渡廊はすぐに仲川と岩佐のヘルプが寄った。

「あたしじゃないよ。新人さんで1本」

大島は全く焦ることなく、パスを裁く。
その先には、フリーでボールを受け取る『14』番の選手。
スリーポイントシュートを沈める。

「いきなりスリー……! あっさり帝桜が先制か……!」

小森がジャンプボールで負けたのも驚きであったが、そのあとの帝桜の展開。
守備の堅い渡廊から簡単にゴールを奪う。
そのシュートを決めたのは、前田でも大島でも増田でもない、黒髪の14番。

「決勝で光宗に負けましたけど、楠羽(なんば)中学を全国準優勝に導いた、山本彩です」

帝桜高校14番、山本彩。
上背は無いが、ドリブル、パス、シュート何でも出来るオールラウンダーな選手。
さらにその確かなキャプテンシーから、同世代の代表ではキャプテンを務める。

「どっちも1年生なのか……」
「うちらの世代では間違いなくトップクラスの選手です」
「秋元さんの世代と珠理奈の世代の2トップが揃ってるって最強すぎる―!」

対する渡廊の攻撃は、45度で構えた仲川からインサイドの小森にパスを入れる。
それをマークするのは光宗薫。

「光宗ってのは強いのか? 細いし、センターっぽくないけど」
「中学はセンターじゃなかったですよ。それこそ篠田と同じような何でもできる選手でした。ただ、帝桜でセンターを任されてるってことは、並みのセンターじゃないと思います」

ドリブルで押し込んだ小森が、スピンムーブで光宗をかわそうとする。得意のパターンだ。
しかし光宗はそれに回り込む。
正面で小森を受け止め、動きが止まった瞬間、小森の手元からボールが消えた。

「山本のスティール!」

小森がドリブルを止めた隙をついて、山本が間合いを詰めていた。
そして奪ったボールはすぐ前へと投げられた。

「大島優子! もうあんなところに」

1人だけ飛び出していた大島にボールが渡り、レイアップを決めてくる。
たったの2プレイ、されど2プレイでその強さを見せつける王者に観客も盛り上がった。

「やっぱ帝桜つええ! 強すぎるぞ!」

そんな歓声は気にせず、渡廊は冷静にパスをつなぐ。
まずは1本、この雰囲気を打開できる選手へと。
そのパスの行先は当然エースへとつながれた。
ボールを受けた直後、ドライブからのミドルシュートが決まった。

「スマイリーンリンリン! この菊地あやかを忘れてもらっちゃ困る」

続く

お久しぶりです。
この時期学生特有のアレに追われているため更新ペースは遅くなります。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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Secre

更新ありがとうございます!

やはり、ミッツとさや姉は強キャラですよね(^_^)/

自分は当初主人公をゆいはんで行こうと思っていたのですがふとしたことからぱるるに変更しようということになり!
また、設定を考え直し中です(>_<)

Re: タイトルなし

> あおやぎさん

コメントありがとうございます。
帝桜メンバーは色々と悩みましたが、見ての通り豪華にまとまりました。

ゆいはんからぱるるとはまた全然違ったメンですね。
設定は納得のいくまで練った方がいいと思います。
楽しみにしています。
プロフィール

ウロマム

Author:ウロマム
どうも、ウロマムです。
AKB48さんの小説を書いてます。

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